APTについて
APTとは
APT (Advanced Packaging Tool) は、Debian用に開発されたパッケージ管理システムである。OSに何らかのソフトウェアを追加インストールする場合には、ソフトウェアに関係するファイル一式をまとめた「パッケージ」が利用されるが、APTでは、Debian用に開発されたdebパッケージ形式を対象としている。
APTはコンパイル済みのソフトウェアを管理する機能に加え、ソースコードからソフトウェアをコンパイルする際の依存関係を解決する機能も備えている。
apt-get(*1)やapt-cache(*2)等の複数のコマンドから成る。配布パッケージの自動入手先として、インターネット、LAN、CD-ROM等をapt-line(*3)として複数指定することができる。
*1 apt-get
パッケージのインストール、削除。
APTの 最も基本的なインタフェースの一つ。 コマンドラインベースでコマンドを発行するためのもの。 apt-get install パッケージ名というように指定すると、 指定した名前のパッケージをインストールしてくれる。
*2 apt-chache
パッケージ名や説明に関しての検索機能、情報を提供。
*3 apt-line
apt-getの設定ファイルである/etc/apt/sources.listに記入する設定行。(パッケージの入手先)
代表的なコマンドと使い方
以下、から引用させていただきました。
追加・ダウンロード
- 新しいソフトウェアのインストール(root権限が必要)
apt-get install パッケージ名 [ Enter ] - ソースパッケージのダウンロード
apt-get source パッケージ名 [ Enter ] - ソースパッケージをコンパイルする為に必要なパッケージのインストール(root権限が必要)
apt-get build-dep パッケージ名 [ Enter ]
更新
- リポジトリの更新(root権限が必要)
[ソースを追加したとき、ひさしぶりに使うときは必ず apt-get を更新します。これをしないと古いものを参照してしまうことになる。]
apt-get update [ Enter ] - インストール済みのソフトウェアの更新(root権限が必要)
apt-get upgrade [ Enter ] - ディストリビューションのアップグレード(root権限が必要)
apt-get dist-upgrade [ Enter ]
またこれらapt-getコマンドを使用すると、システムに必要なパッケージが存在しない場合、その不足している依存性パッケージを自動的に判別し、そのパッケージも同時にインストールしてくれる。dist-upgradeを指定した場合、更新可能なすべてのパッケージに対して依存関係を解析し、重要なアップデートを更新するが、依存関係の問題から重要でないパッケージは削除される場合もある。
検索・情報表示
- パッケージの検索
apt-cache search 検索キーワード [ Enter ] - 特定パッケージの情報表示
apt-cache show パッケージ名 [ Enter ]
削除
- 特定パッケージの削除
apt-get remove パッケージ名 [ Enter ] - 特定パッケージの設定ファイルを含めた削除
apt-get purge パッケージ名 [ Enter ] - 不要なパッケージの自動削除(依存されていないライブラリ等)(root権限が必要)
apt-get autoremove [ Enter ]
使用の流れ(例:gimpのインストール)
- リポジトリの更新
# apt-get update - 探す
# apt-cach search vim - 詳細を見る
# apt-cache show vim
検索結果が多すぎる場合、 正規表現 を使う。
完全一致: $ apt-cache search ^vim$
前方一致: $ apt-cache search ^vim - インストールする
# apt-get install vim - インストールしたアプリケーションの一覧を見る
# dpkg -l - インストールしたアプリケーションの設定ファイル等の場所を調べる
# dpkg -L gimp
参考サイト